出生前診断についての情報が満載！

従来の非確定検査とNIPT

出生前診断のひとつとして近年高い注目を集めているNIPTは、従来の非確定的検査と比べて早い段階でその検査を行えるのが特徴です。
具体的には母体血清マーカーやコンバインド検査などのこれまで一般的だった非確定的検査が妊娠11週目以降にしか受けられなかったのに対して、10週目0日目地点からその検査を受けられます。
そのため、より早い段階でお腹の中にいる赤ちゃんの状態を知ることができます。
また、染色体の検査においてその正確性を示す指標として検査で陽性で出産後実際に陽性であった確率にあたる「感度」と検査も出産時も陰性であった確率を表す「特異度」というものがあり、そのいずれもNIPTは感度99%、特異度99.9%という高い精度を誇ります。
その点も数ある出生前診断の中で高い支持を集めている理由と言われています。
さらに、検査にあたっての年齢制限がなく、夫婦同伴でなくとも検査を受けられる点もその利用にあたっての特徴でありメリットです。

精度は低いがメリットがある非確定出生前診断

出生前診断の非確定検査には血液検査と超音波検査があります。
診断で陽性と判明しても精度的に低いので、再度確定検査を実施しなければなりませんが、確定検査よりも早い段階で検査ができるなどのメリットもあります。
超音波検査は超音波で胎児の様子を観察するもので、画像や動画で異常の有無を調べます。
妊娠初期の段階から検査ができ、検査自体もあおむけに休んだ状態で行うので簡単ですが、胎児の姿勢によってはうまく描出されない場合もあり、異常が見つかってもその後、確定検査が必要です。
血液検査は血液の成分を調べて診断する検査で、これには新型出生前診断とコンバインド検査があります。
新型診断は妊婦さんの血液に含まれている胎児のDNA断片を解析するものでコンバインド検査は超音波検査と血液検査を組み合わせて、超音波で胎児の首のむくみを診断し、血液検査で胎盤由来の２つのタンパク成分の値を測定します。
この２つの値を妊娠初期から段階的に観察して診断を行います。