出生前診断についての情報が満載！

羊水検査について

非確定的検査に位置付けられているNIPTと比べて、確定的検査として信頼されているのが羊水検査です。
超音波画像を参考にしながらお腹に細い針を刺して、そこから羊水を採取してから赤ちゃんの細胞を培養し、染色体に異常が出ていないか確認します。
血液中に含まれているDNAの断片から分析するNIPTと比べて、確実性のある検査なので信頼できるのが利点です。
お腹に刺す針は細いのですが出血を伴う場合もあり、破水や子宮内感染や早産といったトラブルが起きる事もあるので、技術力が確かな医師を頼って検査を受ける必要があります。
NIPTと比べて染色体疾患全般を対象としており、非確定検査の出生前診断を受けてからでなければ、確定検査は受けられない場合もありますから、まずは出生前診断の種類について医師に質問してください。
検査後に子宮内感染などの母体障害が発生している可能性を考える事も重要で、身体に違和感を覚えた際には医師に相談する事を推奨します。

出生前診断の非確定状況による影響について

妊娠者は出生前診断を行うことで胎児に異常があるかどうかを知ることができますが、その診断は確実というわけではありません。
その的中率は35歳以上で80から95パーセントで、診断が外れることもあります。
ある意味、この外れるという状況は夫妻にとって希望とも言えます。
そして、これは一方で健康に生まれてくるはずであった胎児を中絶によって死なせる事もあるということです。
非確定な診断で中絶を判断するということは、倫理的にその面でも問題となります。
現在においては、以前からの診断手法とは別の｢NIPT｣という新型出生前診断も行われています。
この診断は胎児のDNAを分析して異常を判断する方法で、99パーセントという高い的中率を持ちます。
的中率が高まることの影響は、夫妻の出生後への覚悟をより明確できるという面があります。
しかしながらその一方で、健康に生まれてくる希望がなくなることで、中絶判断の率にも影響が及んでしまいかねない面があります。
今後はそういった問題を、医学会でしっかり考えていかなければならないでしょう。